日本の初演から何度も拝見している大好きなミュージカルです。
今回大幅にキャスト変更があり、メインキャストもダブルになったことで、さらに作品の幅が広がったと感じました。
5月29日にマチソワでダブルキャストの見比べができたのですが、それぞれ全く違った印象でした。
甲斐くんのローラはキュート、松下くんのローラは豪快。東くんのチャーリーはノリが良くて、有澤くんチャーリーは真面目。くるみちゃんのローレンは意外と強くて、めいめいローレンは可愛らしい。
同じ脚本でもこんなに違いが出るのだなと改めて思いました。
初演から観ているので、演出や空気感が変わって寂しかったり戸惑う部分、オリジナルキャストが恋しいなと思う気持ちももちろんありますが、最終的には「みんな違ってみんないい」んだなと思わせてくれる作品です。
ローラやエンジェルスたちの登場など煌びやかなシーンももちろん印象に残りますが、それ以外にもローラとチャーリーがお互いの感情を打ち明けるシーンや、2幕でのチャーリーと二コラ、ローラ、ファクトリーワーカーとの口論のシーンなど、芝居で魅せる部分にもひきつけられます。特に29日ソワレの口論シーンの後の、有澤チャーリーが涙で顔をぐしゃぐしゃにしている姿には心をうたれました。
見どころはたくさんあるのですが、やはり1幕ラストEverybodySayYeah!で工場みんなで盛り上がるシーンや、ミラノのショーでのラストは、これ以上ないくらいに幸せな気分にさせてくれます。
「ありのままの他人を受け入れる」「自分が変れば世界も変わる」というテーマが押しつけがましくなく伝わってきて、観終わった後はただただハッピーな気持ちになる、貴重な作品だと思います。
ストーリーのテンポが早く、曲がキャッチ―なので、観劇初心者には特におすすめしたいですし、今後も日本で上演が続いていけばいいなと思っています。

