『PAGAD』を観たとき、私の中の“観劇”の概念が変わった気がしました。これはただの物語ではない。「宿命」に向き合う人間の激しい葛藤と覚悟が、舞台全体に燃えるように広がっていて、観る側の心にも火をつけてくる。こんなに感情を揺さぶられる舞台、そう何度も出会えるものじゃないと、強く思いました。
主演の演技はもう“演技”の域を超えていました。祈るような台詞、震える手、目の奥に宿る覚悟。それらが一つ一つ伝わってきて、まるで自分自身が彼の運命の中に取り込まれていくような感覚。思わず息を飲む場面の連続で、気づけば拳を握りしめて観ていました。
そして、後半の『Sky Fantasy!』。このショーが始まった瞬間、空気がガラッと変わりました。まるで一気に雲を突き抜けて、光と風に包まれるような開放感。眩しいほどの衣装、軽やかで高揚感に満ちた音楽、そして出演者たちの笑顔が、心の奥の曇りを一気に吹き飛ばしてくれました。
『PAGAD』で深く沈んだ感情が、『Sky Fantasy!』で一気に空へと舞い上がるような構成は見事というほかありません。終演後、心は満たされ、涙と笑顔が同居するような、不思議で幸せな気持ちに包まれました。

