客席に座った瞬間から、暗闇に包まれた不穏な音楽とともに“夜の世界”への誘いが始まりました。まず、伯爵クロロックの登場! 赤いマントが照明に照らされて浮かび上がる瞬間、私の心臓は高鳴り、思わず息を飲みました。存在感という次元を超えた、まさに“怪しさ”と“美しさ”が同時に舞台を支配していました。
物語は濃密で、教授とアルフレートのコミカルで温かいやり取りがある一方、伯爵とサラの切ない関係が深い闇と光を描き出します。まさに「笑って、震えて、泣ける」展開が次々と押し寄せ、心が揺さぶられまくり! アルフレートが思いきりドジって笑わせる場面でホッとさせられ、その直後に伯爵の冷たい視線にゾッとする。その緩急のつけ方が本当に巧みで、終始感情のジェットコースターでした。
そして一番衝撃だったのは、真夜中の群舞シーン。黒と赤の衣装を纏ったヴァンパイアたちが会場を駆け巡るあの瞬間は、まるで自分もその“夜の宴”に引き込まれているかのようで、全身がゾクゾクしました。観客の拍手と興奮がホール全体に響き渡り、「こういうライブ感、やっぱり舞台最高!」と心から感じました。
フィナーレの幕が下りた後も、その迫力と美しさが瞼の裏に焼き付き、まるで夢から覚めたくない気持ちに襲われました。観劇中に感じた「怖いけど、ワクワクして楽しい」感覚は、一生忘れられないほど鮮烈です。

