物語は、音楽と希望を信じる青年の成長と葛藤を描いたもの。観ているうちに、まるで自分自身が“何かを信じて生きること”の意味を問われているようで、何度も心が揺さぶられました。
主演の芝居は、繊細かつ力強く、特に「翼をくれた存在」と向き合う場面では、感情が言葉を超えて胸に響いてきて、不意に涙があふれました。夢や絆、そして別れの切なさが織り込まれた楽曲たちが心の深い場所に届き、観劇中ずっと感情の波に翻弄されていたような気がします。
そして『万華鏡百景色』――これはまさに視覚と感性の万華鏡! 一瞬ごとに色が変わり、空気が変わり、次の展開がまったく読めないほど刺激的で、美しい。和のモチーフを大胆に昇華させた演出に、何度も息を呑みました。華やかで幻想的な舞台は、夢の中を旅しているようで、まばたきすら惜しい時間でした。
フィナーレの瞬間、拍手しながらこみあげるものがありました。この舞台は“翼”と“色彩”というまったく異なる世界を通して、「今を生きることの美しさ」を教えてくれたように思います。

