口コミ: 子供向けだと思っていたがむしろ大人向けだった

ライオンキング 東京のレビュー・口コミ
4.5
·
観劇日
·

劇団四季のライオンキングは、「知っている物語」を越えて、生きている舞台そのものだった。開演直後、客席通路から現れた動物たちの行進に、思わず息を飲んだ。ゾウやキリンが歩いていると本気で錯覚するほどのスケールと工夫があって、もうそれだけで涙が出そうだった。ムファサの威厳、スカーのねっとりした冷酷さ、ナラの強さもシンバの葛藤も、演じる役者たちの表現が想像以上に豊かで、アニメの印象が良い意味で更新された。印象的だったのは、舞台の上に土を感じたこと。音楽も動きも全部が命を持っていて、観客がそれを受け取る構造になっている。子ども向けと思っていたけれど、大人の心にもまっすぐ届く重さと希望があった。これは劇場でこそ体験すべき、まさに生命の連環だった。

タイトルとURLをコピーしました