『記憶にございません!』は、三谷幸喜脚本らしい笑いが満載で、黒田総理が記憶を失ってからのドタバタ劇に“宝塚ならではの華”が加わっていて、斬新かつ爆笑の連続でした。トップスター・礼真琴さん演じる黒田総理が、真顔で「あれ?妻の顔が…あれ?」と混乱しながらコミカルに動く様子に、私はすっかり引き込まれました。
特にタンゴダンスの場面では、舞空瞳さんがしなやかにステップを刻み、「聡子ナンバーワン!」と軽やかに決めていたのが最高に可愛く、思わず拍手を送ってしまいました。アドリブが随所に効いていて、場内からは自然な笑い声が続き、「宝塚のコメディ力、すごい!」と感じました。
後半のショー『Tiara Azul‑Destino‑』では、アルゼンチンのカルナバルを思わせる熱狂的なレビュータイムに胸が躍りました。青いティアラを身につけたダンサーたちが、情熱的なリズムにのって舞台を駆け抜け、光と歌とダンスが瞬きの間にも輝きを放っていて、そのスピード感と一体感に心が高鳴りました。
カーテンコールでは星組全員が登場し、観客席との一体感が最後の拍手まで続き、まるで大きな祭りに参加しているような温かい幸福感に包まれました。

